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環境問題について興味を持ったときに、入り口として入りやすい8つのポイント

2020-05-15

  • 環境問題にはどんな種類があるの?
  • 環境問題と一言でいっても範囲が広すぎていまいちよく分からない...

環境問題ほど色々な要因が絡み合っている複雑な問題はない。

複雑な問題は少しでも分解して体系立てて見えるとより分かりやすくなる。

ということで、今回は下記の本を参照して、環境問題を分解して見てみる。

そもそも環境問題とは?

資源採取、不用物の排出などの行為が環境の復元能力を超えたことで、環境に異変が起こったり、人類の健康が脅かされたり、社会経済活動に支障が生じることを、環境問題という。

環境とはなにか、環境問題の区分について、詳しくはこちらに書いた。

環境問題について8つのポイントに分解

本書では、環境問題をよりよく知るために、8つのポイントに分けて解説している。

  1. 地球温暖化
  2. エネルギー
  3. 生物多様性・自然共生社会
  4. 地球環境問題
  5. 循環型社会
  6. 地域環境問題
  7. 化学物質
  8. 放射性物質

1.地球温暖化

Photo by John O'Nolan on Unsplash

環境問題といえば真っ先に上がるのが、地球温暖化だろう。

地球温暖化は、水の被害や生態系への被害はもちろん、人類の暮らしにも深刻な影響を及ぼす。

現在世界、日本の政府、企業、国民運動レベルで地球温暖化を止めるためにあらゆる活動が行われている。

脱炭素社会への取り組みなど、地球温暖化の仕組みを社会の反応と共に知ることで、未来の社会が見えてくるはずだ。

下記に地球温暖化に関して、他の記事もまとめた。

2.エネルギー

Photo by Appolinary Kalashnikova on Unsplash

18世紀半ばの産業革命によってエネルギーの利用法が進化したことによって、人類の文明は飛躍的に進化した。

しかしこのエネルギーの利用法が、様々な問題を引き起こしてもいる。

化石燃料の使用は、CO2増加に繋がり、地球温暖化の増加につながっている。

1960-1970年に発生した四日市ぜんそくや、東日本大震災によって起きた原子力発電所事故による健康の被害など、人体にも直接の被害を及ぼす。

人間にとって化石燃料や原子力を利用したエネルギー利用は社会にとってとても重要なものになったが、間違えれば様々な問題につながってしまう。

安全で、環境に配慮したエネルギー供給は間違えなく今後考えていくべきポイントだ。

エネルギー利用における環境への影響、世界での各エネルギー利用の動向、世界・日本のエネルギー政策、エネルギー供給源の種類・特徴・課題など知ることで、これからのエネルギー利用についての未来が見えてくるのではないかと思う。

3.生物多様性・自然共生社会

Photo by Tomas Sobek on Unsplash

生命が誕生して以来、地球上には多様な生物が誕生した。

人類の豊かな暮らしは、この多様な生命の恵によって支えられている。

しかし人類による生物資源の過剰な利用、森林伐採による生息環境の変化、外来種の侵入、水質汚濁などにより、野生生物種が減少傾向にある。

そもそも人類は多様性からどのような恵みを受け取っているのか、種の絶滅の現状、生物多様性を守るための国際的な取り組み、保全の施策、自然共生社会に向けた取り組みなどを知ることで、どのように周りの生態系と共に生きていくか、ヒントでは見えてくるのではないかと思う。

4.地球環境問題

Photo by NASA on Unsplash

地球環境問題に関しては、5点に分けて説明されている。

  1. オゾン層
  2. 水資源
  3. 長距離越境移動大気汚染
  4. 森林破壊
  5. 土壌の劣化、砂漠化

オゾン層

オゾン層の破壊によって、人体への被害、生態系の影響、農作物の収穫の減少など、様々な影響が懸念されている。

オゾン層の役割、オゾン層破壊のメカニズム、オゾン層保護の世界の取り組みなどを知ることで、現状をよく理解できる。

水資源

人間が生きるために不可欠な水。

日本に住んでいるとなかなか気付きにくいが、この水資源の枯渇や汚染が深刻な問題になっている。

ではそもそも人間が使用できる水の量は全体でどのくらいあるのか、水資源問題の原因や影響、現在の水資源問題への取り組み、テクノロジー、海洋汚染の現状や対策など調べると、水問題の重大さに気づかされる。

長距離越境移動大気汚染

工場の排煙や自動車の排出ガスに含まれてる酸性物質が大気に放出され、長距離を移動して酸性雨として降り注ぎ、環境問題を引き起こしている。

そしてこの問題は発生源から数千キロも移動し、被害が広がるため、国際的な取り組みが必要になる非常に難しい問題になっている。

森林破壊

世界の森林面積は減少を続けている。

森林は資源として使われるため、人間による過剰な伐採が原因の一つとなっている他、厳しい旱魃や森林火災なども森林破壊の原因となっている。

様々な要因が絡むため、解決に難しい問題でもある。

しかし森林破壊の影響は広範囲に広がるため、とても重要なポイントだ。

土壌の劣化・砂漠化

土壌も劣化が進行している。

土壌が劣化すると、農業生産に影響が出るし、黄砂のような大気汚染にもつながる。

こちらも気候変動や旱魃などの自然的要因に加え、化学肥料の過度な使用など、人為的な要因も原因として挙げられる。

5.循環型社会

Photo by Lacey Williams on Unsplash

では、持続的に自然から資源を享受しつつ、自然と共生できる世界にするにはどうするか?

本書では、循環型社会という概念を説明している。

3R (リデュース、リユース、リサイクル)の概念が分かりやすいのかもしれない。

モノを使い、捨てた後、それらのモノ達はどうなっていくのか?

資源はどこで採取され、どのようにモノが作られるのかという生産部分から、廃棄物がどのように処分されているのか、最終的に廃棄物はどこへいくのかという部分まで、資源のサイクルを最後まで追うことで、また新たな発見が出てくるに違いない。

廃棄物処理に関しては、国際的にも、国内にも問題は山積みだ。

6.地域環境問題

Photo by Brett Zeck on Unsplash

地球環境問題との違いとして、地域環境問題は影響が地域的に限定され、原因と影響との関係が比較的分かりやすい点にある。

環境基本法によると、事業活動など、人の活動に伴って生ずる相当範囲の大気の汚染、水質の汚染、土壌の汚染、騒音・振動、地盤沈下、悪臭によって、人の健康または生活環境に被害が生じることを公害と定義している。

地理、天候、経済、政治、ライフスタイルなどが違えば、国によって事情が異なる環境問題も必ず出てくるので、地域に絞って環境問題を見てくこともまた大事なポイントとなるはずだ。

7.化学物質

Photo by Jasmin Sessler on Unsplash

身の回りに溢れてるプラスチック、塗料、衣料品、化粧品、農薬、洗剤などの製品は化学物質を利用して作られている。

この化学物質は人間の生活に利便性をもたらすが、様々な問題も引き起こしている。

以前世界で広く使われていた殺虫剤DDTや食品添加物の一部は、有害性が指摘されている。

また、プラスチックが海洋汚染を引き起こしたり、プラスチックを食べてしまい、命を落とす海洋生物も後を絶たない。

化学物質と人への健康、生態系の影響や化学物質の環境リスクなどは、注目すべきポイントだ。

8.放射性物質

Photo by Dan Meyers on Unsplash

東日本大震災を機に放射性物質について調べた人は多いのではないかと思う。

土壌汚染や廃棄物の汚染、また内部被ばくと外部被ばくによる健康被害など、様々な影響が出た。

この事故によって、ネガティブに見られがちになっている原子力発電だが、メリットももちろんある。

燃料を安定供給でき、CO2を排出しないということだ。

本書では放射性物質による環境への影響や放射性廃棄物、処分場の立地問題など取り上げているが、

放射性物質やそのリスクについて正しく理解することで、原子力をより安全に使う道が見えてくる。

まとめ

以上環境問題を8点のポイントに分けて系統立てた。

どのポイントも独立しているわけではなく、全てが相互作用していることがわかる。

また、人間心理を含めて環境問題を考えると、問題はさらに複雑になるし、また新しい系統の立て方も出てくるはず。

とにかく複雑な問題は細かく分解して見ていけば、新しい発見が出てくるはずだ。

今回の環境問題を含め、環境の全体像に関して、下記の記事にまとめた。


今回の系統立てに関しては、下記の本を参照した。

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