動画制作やゲームでの映像の見え方に大きく影響しているフレームレート。このフレームレートとは一体何か?
フレームレートとは
レームレート(fps)とは、「frames per second」の略であり、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示している。
フレームレートが違うと何が違うの?
動画がどれだけスムーズに見えるかが違ってくる。
動画はパラパラ漫画と同じ原理で見えている。例えばパラパラ漫画で1秒間に10枚の絵を見た時と、1秒間に100枚の絵を見た時では、後者の方がスムーズな動きとして見える。動画も静止画の集まりであり、フレームによって、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかによって見え方が決まってくる。

また、用途によって、使われる用途も変わってくる。
フレームレートの用途
Canonによれば、それぞれのフレームレートの用途として以下のように使われている。
フレームレートの種類 | おもな用途 |
---|---|
3~5fps | 一般的な防犯カメラ・監視カメラ |
24fps(23.98fps) | 映画 |
25fps | 欧州のテレビやDVD(PAL圏内) |
30fps(29.97fps) | 日本のテレビやDVD(HTSC圏内) |
50fps | 欧州の4K・8KテレビやDVD(PAL圏内) |
60fps(59.94fps) | 日本の4K・8KテレビやDVD(HTSC圏内) |
120(119.88fps)〜240fps | 一部のスポーツ用途カメラ、ゲームや3D映画など |
フレームレートはいつ使うのか
Premiere Pro や After Effects など、動画編集アプリケーションでは必ず「フレームレート」の設定をする。また、快適なゲーム環境を構築する際も、フレームレートは大切になる。
映像表現を工夫する時
上記の用途で紹介したように、映画のような映像を作りたいときには24fpsで通常設定されることが多く、スポーツなど早い動きを滑らかに表現したい時は、高いfpsで撮影する。例えばGOPRO10のようなアクションスポーツカメラでは4Kで120fpsの設定で撮影することができる。このように、自分がどのような映像表現をしたいのかによって、fpsを変える必要がああるし、表現するために必要な機材も出てきたりする。
SNSなど、媒体によってfpsを変更する必要があるとき
SNSなどによって推奨されているfpsが異なるために、fpsの設定を変更する必要がある場合がある。
スローモーションを見せたいとき
スローモーションでかつ滑らかな動きで映像表現を作りたいというときも、フレームレートは大切。
例えば120fpsで撮影した映像を30fpsで変換すると、120fps / 30fps = 4secなので、1秒の映像が4秒にまで引き伸ばすことができる。(人の目では大体30fpsぐらいまでの映像が自然な動きに見えるとされ、それ以下になっていくと、どんどんコマ数が少ないのでカクカクした動きに見えるようになっていくとされるので30fpsを例に出した)

滑らかな映像でゲームをしたいとき
ゲームの映像もfpsが高いほど、滑らかな動きになる。fpsは、ゲーム機やPC側が1秒間に映像を出力する回数を表しているが、モニターが1秒間に、画面を更新する回数を表す「リフレッシュレート」も映像の滑らかさに関係する。
フレームレートの歴史
映画の別名は活動写真(モーションピクチャー)」とも言われているが、19世紀にカメラの技術が発達して静止写真が世に出ると、動く画像の研究が行われるようになった。1895(明治28)年には、フランスのリュミエール兄弟がシネマトグラフを開発し、映画が誕生する。

この時代には手回しでフィルムを回していたため、初期の映画は1秒間に14〜26コマで動きがぎこちなくなったり、ばらつきが出てくることもあった。(1) 1900年代からフィルムと音の同期が試みられ、1920年代後半になると、蓄音機で映写機と連動させ、音と映像を同期させることが可能になり、このときにフレームレートは24fpsに設定された。(1) フレームレートは、当時のオーディオ技術を使って音と映像をリンクさせるために必要な情報であったことがわかる。
参照: (1) Frame Rate History — Why Speeds Vary