フリースキー・フリーライド・フリースタイルスキーとは:特徴と歴史

スキー

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スキーも近年多様化し、様々なスキーの楽しみ方が増えている。

フリースキー、フリーライドスキーはまさにその典型だといえる。

もっと自由に楽しみたいという気持ちから生まれた、フリースキー・フリーライドスキーとはなにか。


1. フリースキーとは?

フリースキーは、スノーパークでのジャンプ台でトリックをかけたり、レールやボックスやその他のアイテムなどで技をかけたりなどする、より自由度が高いスキーだ。

現在競技としてのフリースキーは、スロープスタイルや、ハーフパイプ、ビッグジャンプなどが含まれる。

競技としてのフリースキー



また、フリースキーは、スキー場以外の自然の山を自分で登り、自然のままの山を滑るバックカントリースキーや、街中の手すりや構造物など、ありとあらゆるところをポイントにして滑るストリートスキーも含まれる。

ストリートでのシーン


表現を大事にするフリースキー

フリースキーはモーグルやエアリアルなどの競技に特化しているジャンプ系のスキーとは異なり、いかに自由にカッコよく滑れるか、自分なりのスタイルを作れるか、という所に重点を置くカルチャーが根強い。

だからフリースキーは、ウエアや、板のデザインはもちろん、ムービーや音楽、自分の滑りによって自分を表現することを大事にする。

フリースキーのおすすめブランドについてはこちら。


2.フリーライドスキーとは?

フリーライドスキーは非圧雪な所や、色々な地形などどこでも滑り、またはジャンプなどトリックなどかけ、とにかく型にハマらないスキースタイルだ。

幅が広いので厳密な定義は難しい。フリーライドスキーの最高峰である、Freeride World Tourでは、厳密な定義ではないが下記のような形でフリーライドのコンセプトを紹介している。

the notion of ‘freeriding’ was born the moment folks figured out how to secure their feet onto long slats of wood in order to move easier over the winter landscape – and discovered that they could suddenly shuck the bonds of gravity and fly. They were free. They could ride down the hill at will.

ABOUT - FREERIDE HISTORY

彼らの「フリーライド」という概念は、冬の移動を楽にするために、長い木の板に足を固定する方法を考え出し、重力の束縛から解放されて丘を滑り降りた時からフリーライドは始まったとしている。


海外でも人気のJAPOW

JAPOWとはJapan Powderの省略された造語。日本の雪質が良いのでこう呼ばれるようになっている。

近年日本でもフリーライドの影響を受け、海外からもスキー客が日本の雪を求めて来日することが多い。



また日本のスキー場で非圧雪地帯を楽しめる場所も増えてきている。


競技としてのフリーライドスキー

フリーライドスキーとは?

1996年にスイスで始まったFreeride World Tour(FWT)は、自然のままの地形を滑り、そのテクニックやスタイルを競う“フリーライド”の世界一を決めるツアー。

FREERIDE WORLD TOUR JAPAN


競技としてのフリーライドスキーとして、Freeride World Tourという世界戦がある。日本でも、長野県の白馬がこの世界の戦いの一舞台となっている。

アクロバティックな技やバランスを競い合うのはフリースキー・フリースタイルスキーと一緒だが、フリーライドはより自然の環境で行われる。

スノーパークの中ではなく、崖だったり、非圧雪面の中で様々なトリックをかける。

また、決められていないコースをいかに選び、自分のスタイルにあった滑りができるかも採点基準になる。

下記は、Freeride world tourが示している採点基準だ。

JUDGING5つの採点基準

1Difficulty of Line[ラインの難易度]

ライダーが選んだラインのカッコよさ、オリジナリティを採点。
クリエイティビティとイマジネーションが要求されるところです。
ただし、リスクが高すぎるラインを選ぶと減点になります。

2Control[コントロール]

いかにカッコいいラインを選んでも、コントロールされた滑りが出来なければ、得点は高くなりません。
転倒したり、バランスを崩したりすると、大きく減点されます。
事前の斜面チェックでの、自分のスキルとラインの難易度の見積もりの精度が重要になります。

3Fluidity[流動性]

ストップ・アンド・ゴーを繰り返さず、自分の選んだラインを、
スタートからゴールまで一気に滑り降りているかどうかを採点します。
横移動が長すぎたり、登って逆戻りしたり、ジャンプの前に何秒も停止したりすると減点されます。

4Jumps[ジャンプ]

ジャンプは、フリーライドの大会で非常に重要な要素です。
クールなスタイルとアグレッシブなジャンプは大きく加点されます。
大きさ、入り方、空中でのトリック、着地、全体的なコントロールが採点の基準になります。

5Technique[技術]

アルペンスキーや基礎スキーで言われるスキーの技術のことです。
ライダーの技術不足が原因でコントロールを失ったとき、このセクションが減点されます。
他の選手がターンを刻んでいた箇所で横滑りを行ったりすることも減点対象です。

FREERIDE WORLD TOUR JAPAN

フリーライドワールドツアーに関して、もう少し詳しく、下記にまとめた。


3.フリースタイルスキーとは?

エアリアルスキー

定義から見て、フリースタイルスキーもアクロバティックな技やバランスを競い合うのはフリースキーと一緒だが、フリースタイルスキーはもっと幅広い競技を示す。

フリースキーの部分でも少し述べたが、フリースタイルスキーには、モーグルや、エアリアルなどのスキーも入る。

ジャンプなどのアクロバティックな技を競うが、もう少し競技寄りなスキーだ。

上記動画はフリースタイルスキーの一種である、エアリアルスキーの様子。


フリースキーの歴史

The origins of freestyle skiing date as far back as the 1930s, when stunt skiing began to take shape.

Freestyle skiing 101: Origins and Olympic history

フリースキー、フリーライドスキー、フリースタイルスキー、様々なスキーのスタイルがあるが、これらのスキーはどのように発展してきたのだろうか?

上記の動画でも、簡単にその様子を見ることができる。


フリースタイルスキーから始まる歴史

Freestyle skiing 101: Origins and Olympic historyによると、最初に発展を見せたのはフリースタイルスキーだという。

フリースタイルスキーの起源は1930年代まで遡り、1970年代になると、様々なアクロバティックなスキーが登場。

ホットドッグ大会(hot dog competition)と呼ばれる大きなモーグルの丘を滑り降りる大会が行われたり、スキー・バレエと呼ばれるスキースタイルも登場する。

また同時期には、スキーでもジャンプからの倒立宙返りの技が注目されるようになり、「エアリアル・アクロバット」と呼ばれる大会が開催されるようになる。


スノーボードからの影響、フリースキーの発展

Freestyle skiing 101: Origins and Olympic historyによると、「フリースキー」が誕生したのは、1990年代だという。

1979年にFISがフリースタイルスキーを正式なスポーツとして認めたことで、モーグルやエアリアルなど、フリースタイルスキーはルールがどんどん厳格になっていった。

選手の安全性を高めるために挑戦できる技が制限されるようにもなってしまった。

こうしてルールが厳格になるにつれ、多くのスキーヤーは、スキーというスポーツにおいて創造性や進歩性を失っているのではないかと疑問を抱くようになっていった。

ちょうど同時期、スノーボードの世界でもフリースタイル革命が起こり、多くのリゾート地ではハーフパイプやテレインパークが設置されていたが、それらの利用はスノーボーダーに限られていた。

ここにスキーヤーも入っていったこと、また、ツインチップスキー(スキーの両端が反り上がっており、後ろ向きでも着地したり滑りやすいスキー)も発明されたことで、フリースキーの認知度が高まっていったという。


道具の選び方

フリースキー、フリーライドスキー、バックカントリーにおいては、通常のスキーとは異なる基準でスキー道具を選ぶ必要も出てくる。

下記に道具のまとめ方についての記事も書いた。

 
  スキー道具の選び方  
 


まとめ

  1. フリースキー:スノーパーク、ハーフパイプ、ストリートなど、至る所でトリックをかけたり、自由にラインを描く、より自由度が高いスキー。
  2. フリーライドスキー:自然の崖や非圧雪地帯でトリックをかけたり、自分のラインを描くスキー。
  3. フリースタイルスキー:こちらもスノーパークなどでジャンプしたりアイテムでトリックをかけたりするが、モーグルやエアリアルなど、ルールがある競技系のスキーも含む、幅広いスキーの総称。

まとめとしてはこんな形に落ち着いたが、ただ現在のスキーのサイトなどを見てると、フリースキーと、フリースタイルスキーは結構混在して使われているように感じる。

とにかく、スキーは自由に楽しんだ者が勝ちだ。

下記にフリースキーについてのまとめ記事を書いた。

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