植物の分類と種類一覧

異なる視点でみる暮らし

人間と植物は密接に関わり合いながら生きている。植物は食料やエネルギーとなって文明を支えているし、草木花からできる景色は人間の心を癒してくれるし、生態系の一部として地球環境を支えている。生活の中で密接に関わっている植物だが、植物は生物全体の中でどのような位置付けにあるのだろうか?植物はどのような分類があり、どのような種類があるのだろうか。


生物全体の中での植物の位置付け

生物の全体像は大きく分けて三つの「ドメイン」に分類される。真核生物、真正細菌、古細菌だ。真核生物とは細胞核を持っている生物で、植物もここに該当する。



また、ウイルスに関しては生命なのかどうなのかという部分で、判断が難しい存在として知られる。微生物学の中ではウイルスを微生物の一種として扱っている。


微生物の分類と種類一覧:微生物にはどんな種類があるのか?

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分類とはどのようにされているのか

植物を含め、生物の分類は、ドメイン→界→門→網→目→科→属→種という形で分類される。

例えばヒトであれば、以下のようになる。

  • [ドメイン] :真核生物
  • [界]脊索動物
  • [門]哺乳
  • [綱]サル
  • [目]ヒト
  • [科]ヒト
  • [属]ヒト
  • [種]サピエンス



植物の分類

植物を界から分類していくと下記のような図になる。綱の先には、目→科→属→種と続いている。



今回紹介する「植物」とは一体なにか?

植物の分類に関しては様々な分類方法があるが、リン・マーギュリスが提唱する五界説における植物界の分類が、現代の植物の見方としては広まっていると言われる。(1) 陸上に上がってきた緑色植物の一部である陸上植物(種子植物、コケ植物、シダ植物)の分類や植物を見ていく。


どこまでが「植物」なのか

実は真核生物から私たちが普段目にする植物(陸上植物)の間にもたくさんの分岐が存在する。



真核生物と陸上植物の間には、ディアフォレティケス>アーケプラスチダ>緑色植物という分類があり、


ディアフォレティケス - Wikipedia


さらに下の図のように緑色植物>ストレプト植物門>Phragmoplastophyta>有胚植物 (陸上植物)と続いていく。


アーケプラスチダ - Wikipedia


この有胚植物 (陸上植物)の中に、種子植物、シダ植物、コケ植物が入っている。



こうした植物の分類は、顕微鏡によって微生物が発見されたり、DNAの解析が進むことで新しく共通項などが分かり、分類が変わっていくこともある。今回は最も一般的に知られる陸上植物の分類を見ていく。


種子植物とは


種子植物とは、種子(種)を作り、増える植物のことを言う。種子を作らない植物は胞子で増える。種子植物に含まれない植物として、コケ植物、シダ植物、ソウ植物がある。



胞子とは?

生物が無性生殖をする際にまく細胞のことを胞子という。異なる性別の生殖細胞を必要としないところに特徴がある。無性生殖とは逆に、異なる性別の生殖細胞を必要とするのが有性生殖だ。

  • 哺乳類(人も含まれる):雌の卵に雄の精子が受精し、受精卵になる
  • 植物:めしべに、おしべからの花粉がつき、受精する


裸子植物と被子植物の違いは?


植物には胚珠というものがある。種子植物の種子になる部分を胚珠という。この胚珠が剥き出しになっているものが裸子植物、胚珠が子房に包まれているのが被子植物になる。


単子葉植物と双子葉植物の違いは?


単子葉類の特徴は以下のようなものがある。

  • 子葉(発芽した時に出る芽):1枚
  • 葉脈:並行
  • 茎の維管束:バラバラ
  • 根:ヒゲ根

双子葉類の特徴は以下のようなものがある。

  • 子葉(発芽した時に出る芽):2枚
  • 葉脈:網目状
  • 茎の維管束:和の形
  • 根:種根と即根

維管束とは、根から茎、葉っぱまで通っている管のことで、この維管束を通じて水分や栄養分を送っている。



目の分類

目は綱の次の分類項目になる。基本的に裸子植物門は1鋼につき1目だが、被子植物門の双子葉植物綱、単子葉植物綱には複数の亜綱(綱と目の間)、目の分類が存在する。


単子葉植物綱

亜綱既知種数
オモダカ亜綱70
ヤシ亜綱68
ツユクサ亜綱805
ショウガ亜綱12
ユリ亜綱456
日本分類学会連合(2003) 第1回日本産生物種数調査


双子葉植物綱

亜綱既知種数
離弁花亜綱344
マンサク亜綱194
ナデシコ亜綱224
ビワモドキ亜綱551
バラ亜綱1144
キク亜綱1148
日本分類学会連合(2003) 第1回日本産生物種数調査


科、属、種の分類

目の下には、科、属、種という分類が続く。

苗や野菜、花などのパッケージや、ハーブやスパイスなどの調味料に出てくる〇〇科〇〇属という名前はここからきていて、この分類までいくと名前にも馴染みがあるものが多くなる。


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種は属の下で分類で言えば一番下の基本単位に当たる。種を全て記載すると膨大な数になってしまうので、ここでは私たちの生活にに関わりの深い例で、野菜を例に見てみる。


単子葉植物

目名 科名 種名
オモダカ オモダカ くわい、すいたくわい
カヤツリグサ イネ とうもろこし、ねまがりだけ、はちく、まこも、まだけ、もうそうちく
カヤツリグサ カヤツリグサ おおくろぐわい、くろぐわい
サトイモ サトイモ こんにゃく、さといも、はすいも
ショウガ ショウガ しょうが、みょうが
ユリ アヤメ サフラン
ユリ ヤマイモ だいしょ、ながいも、やまのいも
ユリ ユリ あさつき、アスパラガス、おにゆり、かたくり、かんぞう、ぎぼうし、ぎょうじゃにんにく、こおにゆり、シャロット、たまねぎ、チャイブ、にら、にんにく、ねぎ、はなにら、やぐらねぎ、やまゆり、らっきょう、リーキ、わけぎ
ラン ラン しゅんらん


双子葉植物合弁花類

目名 科名 種名
キク キク アーティチョーク、エンダイブ、オランダせんにち、かきぢしゃ、カモミール、カルドン、カレープラント、きく、きくいも、ごぼう、サルシファイ、サンチュ、しゅんぎく、しょくようたんぽぽ、すいぜんじな、ステビア、たちぢしゃ、チコリ、ちしゃ、つわぶき、トレビス、ふき、やまごぼう、リーフレタス、レタス
ゴマノハグサ ゴマ ごま
シソ シソ アップルミント、ウィンターサボリー、えごま、オレガノ、しそ、スペアミント、セージ、タイム、ちょろぎ、ぬまはっか、パイナップルミント、はっか、バジル、ペパーミント、マジョラム、ラベンダー、レモンタイム、レモンバーム、ローズマリー
シソ ムラサキ コンフリー
ナス ナス カラントトマト、ししとうがらし、じゃがいも、しょくようほおずき、しろなす、とうがらし、トマト、なす、ピーマン、ひらなす、ペピーノ
ナス ヒルガオ さつまいも、ようさい


双子葉植物離弁花類

目名 科名 種名
アオイ アオイ おかのり、オクラ、ぜにあおい、とろろあおい、ローゼル
シナノキ シナノキ モロヘイヤ
スイレン スイレン はす
スイレン ハゴロモモ じゅんさい
スミレ ウリ ウインターメロン、カンタロープ、きゅうり、くろだねかぼちゃ、ざっしゅかぼちゃ、しろうり、すいか、ズッキーニ、せいようかぼちゃ、つのメロン、とうがん、とかどへちま、 にがうり、にほんかぼちゃ、ネットメロン、はやとうり、ひょうたん、へちま、へびうり、ペポかぼちゃ、まくわうり、メロン、ゆうがお
セリ ウコギ うど、たらのき
セリ セリ あしたば、イタリアンパセリ、コリアンダー、スープセロリ、スープミント、せり、セロリ、チャービル、ディル、にんじん、パースニップ、パセリ、はまぼうふう、フェンネル、みつば
タデ タデ やなぎたで、あいたで、ルバーブ
ナデシコ アカザ おかひじき、テーブルビート、ふだんそう、ほうきぎ、ほうれんそう、まつな、やまほうれんそう
ナデシコ スベリヒユ たちすべりひゆ
ナデシコ ツルナ つるな
ナデシコ ツルムラサキ つるむらさき
ナデシコ ヒユ アマランサス、ひゆ
バラ バラ
フウチョウソウ アブラナ あぶらな、おおさかしろな、かいらん、かぶ、からしな、カリフラワー、キャベツ、クレソン、ケール、コールラビ、コウサイタイ、こしょうそう、こまつな、すぐきな、ターサイ、だいこん、たいさい、だいしんさい、たかな、たにくたかな、チンゲンサイ、のざわな、はくさい、はくらん、 はつかだいこん、はまな、プチヴェール、ブロッコリー、みずな、みぶな、めキャベツ、ルタバガ、ルッコラ、わさび、わさびだいこん
フウロソウ ノウゼンハレン きんれんか
フトモモ ヒシ ひし
マメ マメ あずき、アメリカほどいも、いんげんまめ、えんどう、ささげ、しかくまめ、じゅうろくささげ、そらまめ、だいず、たちなたまめ、ちょうまめ、なたまめ、なんてんはぎ、はっしょうまめ、ひよこまめ、ひらまめ、ふじまめ、べにばないんげん、ライマビーン、らっかせい、りょくとう
ムクロジ ミカン さんしょう、ヘンルーダ


参照:
(1) 植物 - EOL


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