スノーボードとは違う感覚で、浮遊感や地形を楽しめる雪板。
雪国の遊びとして、どこでも気軽に楽しめる雪板で遊んでみた。
雪板とは何か?
雪板はサーフィンやスケートボードのようにボードに乗って滑るのだが、スノーボードと違い、ビンディングとエッジがないのが特徴。
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滑れる場所の自由度が高い雪板
ビンディングをつける必要がなく、スノーシューで気軽に登ってすぐに付け替えて滑ることができるので、気軽に滑ることができる。
通常のバックカントリーのように距離・斜度がある程度ある場所を探さなくても、ちょっとした斜面でも遊べるのが雪板の良いところだ。
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今回雪板で遊んだ十日町市松之山黒倉は、棚田が多くあり、山に囲まれる中山間地域で、地形遊びとしては絶好のロケーションになっている。
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スキーなどのバックカントリーであればある程度距離を登るため、大体1日に回数としては1ー2回、登って滑るという形になる。それに比べ、雪板の場合はちょこちょこポイントを変えて色々な場所を楽しめるところがユニークだと感じた。(もちろんバックカントリーのように高いとこまで登って距離を楽しむこともできる)
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冬の清津峡エリアでの雪板セッション:雪板から始まる木、地形、アートへの旅
自分で好きな形を作ることができ、気軽にどこでも滑れる魅力を持つ雪板。今回は大地の芸術祭のアートでも有名な清津峡渓谷トンネル周辺のエリアで行われた雪板モニターツアーに参加した。
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また、板はショート、ロング様々な形があり、例えばショートであればスケートパークのような遊び方ができるのも特徴的。
下記の写真は長野県信濃町を拠点に活動している「NPO法人 LIBRANT」が主催している雪板イベントに参加した時の様子。雪板は雪板ブランド「芽育 雪板 (make YUKIITA)」が提供しており、様々な雪板を体験することができた。
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黒姫高原スノーパークでの雪板イベントから見えた新しい雪遊びのスタイル
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このイベントではコースが2種類に分かれており、コブやウォールなど様々な地形に沿ってスケートパークのように遊べる場所と、パウダーを遊べる場所の二箇所に分かれていた。
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自分で作るという楽しみ方
雪板の大きな特徴の一つとしては、自分で作って楽しめるという側面が大きい。板の形、足をのせるストッパー、色、板のデザイン(書いたり、布を貼って柄をつけたり)など、様々な部分をカスタマイズできる。スノーボードとは形の異なるあえて特徴的なものを作ることで、自分なりの滑り、スタイルを追求できるのも魅力の一つ。
今回は新潟県長岡市のおぐに森林公園で雪板制作ワークショップをやっている8blanksさんにお世話になり、オリジナルの雪板制作も行なった。
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一緒に付き合ってくれた友人が雪板制作に行った時の様子をムービーにまとめてくれたので紹介したい。
雪板の歴史
雪板はどこから始まったのかは定かではない。起源は狩りの移動手段だったかもしれないし、偶然板の上に乗ったら滑って楽しかったから発展したということもあるのかもしれない。最初の起源はなんであれ、トルコのカチカル山地では、約300年前には原始的なスノーボードのようなものが既に生まれていたとされる。
Patagoniaのドキュメンタリー「フットヒル:隔離されたスノーボードの伝統」ではスノーボードの起源をめぐる旅として、トルコのペトラン村で生まれたペトランボードを紹介している。ペトランボードで滑る姿はまさに雪板であり、一本の長い棒でバランスをとりながら滑走しているのが分かる。
日本では雪板の発案はスノーボーダーの五明淳といわれている。
make YUKIITAのウェブサイトの中のインタビューで、スノースケートやスノーデッキでパウダーに入ったことがきっかけで、もっとパウダー寄りの板を作り始めたのがきっかけだと述べている。(1)
参照: (1) KEEN x ATSUSHI GOMYO コラボレーション|GLIESER TALL WP