2021年10月より地域おこし協力隊として、黒倉生産組合の稲作のお手伝いをさせていただいている。稲作の準備で浸種(しんしゅ)が終わると、次は種籾の芽出し作業が始まる。黒倉生産組合の種籾の芽出し作業について、準備したことを整理していく。
Contents
種籾の芽出し作業とは?
種籾を暖かいお湯につけることで一斉に種籾を発芽させる作業のこと。
なぜ芽出し作業を行うのか?
全ての種の発芽を揃えるため。自然に待っていても発芽するが、成長のタイミングがバラけてしまうため、芽出し作業を行うことで、種籾の発芽のタイミングを揃える。
芽出し作業の手順
黒倉生産組合では以下のように作業を進める。
- ぬるま湯に浸けるためのシャワー機をセット
- ぬるま湯に浸種後に乾燥させた種籾を浸ける
- 次の日に発芽しているかをチェック
- 全ての種籾がバランス良く発芽しているようであればぬるま湯から種籾を出す
- 成長を止めるために種籾に水をかけて温度を冷やす
芽出し作業の様子
芽出し作業では、種籾を暖かいお湯の中に入れる必要がある。黒倉生産組合では、27度のぬるま湯の中に種籾を1日浸していく。この時は13時からぬるま湯の中に種籾を入れる。


次の日の8時頃、発芽しているかをチェック。発芽している部分もあれば発芽していない部分もあり、どの程度でお湯からあげれば良いのかを判断するのが難しい。


次の日の8時頃、発芽しているかをチェック。発芽している部分もあれば発芽していない部分もあり、どの程度でぬるま湯からあげれば良いのかを判断するのが難しい。表面だけ出ているのか、中の方は出ているのか、いつぬるま湯から出すべきか、議論しながら乾燥作業に入るまでのタイミングを決めていく。
出した種籾から、水をかけて温度を冷やしていく。温度を冷やすことで、種籾の成長スピードをまた緩めていくことにつながる。

水をかけて温度を冷やしたら、最後は乾かして乾燥させる。

ここまでが芽出し作業になる。
稲作の作業の流れ
以下に田植えまでの流れをまとめた。
稲作作業の全体の流れはこちら。
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稲作りの1年の流れと稲作の手順 | 雪国でお米ができるまで
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