田んぼの面積:a・ha・一歩・一畝・一反・一町の広さはどのくらいなのか

田んぼで大きさの話をする時、聞きなれない単位を使うことが多いので、整理する。


メートル法と尺貫法

そもそも田んぼの面積を話す時は、メートル法と尺貫法の単位が出てくる。a(アール)やha(ヘクタール)は「メートル法」とよばれる単位の一つであり、一歩・一畝・一反・一町などは尺貫法の単位の一つだ。


メートル法:a(アール)やha(ヘクタール)はどのくらいの大きさ?

アールやヘクタールは「メートル法」の単位の一つとされる。

1アールは、100平方メートルになる。(例)10m×10mの広さ

1ヘクタールは、10000平方メートルになる。(例)100m×100mの広さ。



1aの田んぼで大人一人分の1年間分の収穫量

NHK for Schoolによれば、1aの田んぼで大人一人分の1年間分の収穫量が取れるという。大人一人が年間で食べるお米の量はおよそ60kgであり、田んぼ1aあたりで1700株の稲ができる。1株35gほどできるため、1700株×35g = 59,500g (大体60kg)となる。


尺貫法:一歩・一畝・一反・一町はどのくらいの大きさ?

一歩・一畝・一反・一町といった呼び方は「尺貫法」と呼ばれる。先程のa/haの単位も含めて下記に表で大きさをまとめた。


m² a(アール) ha(ヘクタール) 坪(つぼ) 歩(ぶ) 畝(せ) 反(たん) 町(ちょう)
1歩(ぶ) 3.3058m² 1坪 - 0.0102畝 0.0011反 0.0002町
1畝(せ) 99.174m² 1a - 30坪 30歩 - 0.1反 0.01町
1反(たん) 991.74m² 10a 0.1ha 300坪 300歩 10畝 - 0.1町
1町(ちょう) 9917.4m² 100a 1ha 3000坪 3000歩 100畝 10反 -


それぞれの単位を詳しくみていく。


1畝の面積

1畝の面積はどのくらいだろうか。1畝を基準に広さを比較する。


m² a(アール) ha(ヘクタール) 坪(つぼ)
1畝(せ) 99.174m² 1a - 30坪


1畝の面積の広さを具体例で挙げると、

  • 6畳の和室(約10平方メートル)の10部屋分
  • シングルのテニスコート(縦23.77m、横8.23m) の片面の大きさ

ぐらいの大きさが挙げられる。


1反の面積

田んぼの一反の面積はどのくらいか。一反を基準に広さを比較する。


m² a(アール) ha(ヘクタール) 坪(つぼ) 歩(ぶ) 畝(せ)
1反(たん) 991.74m² 10a 0.1ha 300坪 300歩 10畝


1反の広さを具体例で挙げると、

  • シングルのテニスコート(縦23.77m、横8.23m) の約5個分
  • バスケットボールコート(縦28m、横15m) の2.5個分

ぐらいの大きさが挙げられる。

農林水産省は「水稲の10a当たり平年収量」という資料を出していて、田んぼの一反の面積を収量の計測の基準にしていることがわかる。先ほどの計算では田んぼ1aあたりで1700株の稲ができて1株35gほどできるため、1700株×35g = 59,500g (大体60kg=一俵)ということを考えると、10a(一反)では大体600kg(10俵)とれる計算になる。ちなみに令和3年資料によると、10a当たり平年収量は全国で535kg(大体9俵)となっている。


NHK for School(たんぼからとれるお米の量)より作成


また、JA全農によれば苗箱作りの際には田んぼ一反につき、慣行栽培の場合に条間30cm、株間18cmで田植え機で植えると、10a (一反)あたりの苗箱数は20枚必要になるという。



十日町市の松之山黒倉集落では、2023年度では籾重量全体で366,400gの浸種を行った。黒倉の播種の際には一つの苗箱に160gの設定で播種を行うため、令和5年度の苗箱総数は合計約2300枚の苗箱を黒倉生産組合で作り、各農家さんに分配する予定だ。その時の様子を下記に詳しく書いた。


水稲播種:育苗箱を用意し、播種機を使って播種を行う

種籾の浸種や催芽作業が終わると、次は播種機を使った播種(はしゅ)作業が始まる。水稲播種の方法について整理していく。

続きを見る


1町の面積

田んぼでいう1町歩はどのくらいか。1町の面積を基準に広さを比較する。


m² a(アール) ha(ヘクタール) 坪(つぼ) 歩(ぶ) 畝(せ) 反(たん) 町(ちょう)
1町(ちょう) 9917.4m² 100a 1ha 3000坪 3000歩 100畝 10反 -


一町はアールに直すと100アールになる。一町の広さを具体例で挙げると、

  • サッカーコート(縦105m、横68m) の約1.4個分

ぐらいの大きさが挙げられる。

10a (一反)あたりの苗箱数は20枚必要なので、100a(一町)の場合は200枚は苗箱が必要になるという計算になる。


税のために面積の計測は重要だった

はるか昔からお米は税金として扱われていたため、どれぐらいの土地でどのくらいの収穫量があると把握することはとても重要であった。生産量向上の指標という意味でも、面積を測り、その面積に応じた収穫量を知ることは重要だったと言える。


稲作の歴史:稲作からみた日本の成り立ち

米と日本は深い関わりがあり、単に食料としてだけでなく、経済や文化に大きな影響を与えてきた。そんな稲作と日本の関係性について見ていく。

続きを見る



関連記事

関連トピック

#    #    #    #    #    #